だいしょう
なかこうつう

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ないちゅうしんとは、とりがわひろがわによってりはなされているなかには、むかしはおおきなどうがなく、くまどうからたかだてさんとおさんどう使つかわれていました。かわにははしがなく、おおみずときなどはたいへんこまりました。だいはいって、げんざいこくどうごうせんちかくにあたらしいみちはつくられましたが、はしはかけられませんでした。そのため、かわみずがふえると、かわはわたれないので、たびびとかわぎしにとまりました。これがなか宿しゅくはじまりとなったのです。

めいになって、とうほくほんせんができ、なかにもえきができました。さらにこくどうととのえられたので、なかこうつうおおきくわりました。げんざいでは、しんかんせんとおり、いまなかは、せんだいなんたいせつこうつうちゅうしんとなっています。

1、むかしのこうつう

(1)あずまかいどう

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あずまかいどうは、じょうもんやよしきぶんだいから、せんだいちかくでは、ほうとをむすぶものとしてたいせつみちでした。

だい(724)になって、じょうこくつくられると、とうほくほうにも、みやこからやくにんがやってきました。とうほくほうにやってくるやくにんへいたいので、あずまかいどうはにぎわうようになり、どうはしだいにりっぱになっていきました。そして、じょうちゅうしんにしてこうつうはったつしていきました。

あずまかいどうとは、しらかわせきからじょうこくまでのあいだで、しらかわせき~~つきのいわぬまみなみとりかさじまどうじんくまどうくりわたし-ぎしさきこえ鹿ししおちざかこめふくろまちれんぼうこうしたみやはらじょうのようにとおりましたが、そのみちすじは、だいによってなんわったようです。だいのはじめに、おうしゅうかいどうができあがるまで、あずまかいどうは、とうほくほうたいせつみちとしてのやくたしてきました。

(2)おうしゅうかいどう

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はしのころのとりばし

まさむねせんだいしろきずくことになったときせんなんほうからものはこびやすくするために、いわぬまからちょくせつせんだいじょうつうじるあたらしいどうをつくりました。それが、おうしゅうかいどうです。これは、あずまかいどうたいしてつくられた350ねんまえのバイパスみたいなものです。

おうしゅうかいどうは、りくかいどうともよばれ、かいどうのひとつとしてとうほくむすたいせつどうでした。

とりがわにまだはしがなかったころは、おおみずになるとかわぎしにはどうしても宿しゅくひつようでした。そのため、とりがわなんがんなか宿しゅくつくられました。ここは、ながまちますおなじようにおおきな宿しゅく宿しゅくとのあいだにある宿やどのひとつでした。宿しゅくには、はんやくにんにんがいました。また、とうほくするたびびとのための宿やどきゅうけいじょがあり、たくさんのしょうにんしょくにんもいました。

また、そのころ、なかみなみはずれから、とりほうかうかんには、まつなみつづいていました。このまつなみは、そこをとおたびびとかげをつくったり、なぐさめをあたえてくれました。

しょう10ねんごろつくられた「きょううた」のなかでの「なかかいどう」のからは、さんきんこうたいでにぎわっていたころのなかまちのようすがよみとれます。

なかかいどう

いちしたしたぎょうをなおしておれ
  たけすずめせんだいさまのおかご
  ろくじゅうまんごくしゅうがうねり
  ながぎょうれつなかかいどうとお
なかこまますまで
  こまいさめばすずもひびく
  おまいりのすげがさきゃく
  きょうでんなかかいどうとお
  おはっぴゃくここのひる
  あれはしおがまきんさんまい
  きれたわらじをけんちゃでかえて
  ひとじゅんれいなかかいどうとお

とりさと」の  しょうねんがつこんりゅうとう

2、いまのこうつう

(1)こくどうごうせん

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おうしゅうかいどうは、しょう9ねんに4ごうこくどうとよばれるようになりました。とうきょうしゅっぱつして、つのみやこおりやまふくしませんだいもりおかなどのおおきなまちとおり、あおもりつうじるながさ809.6キロメートルきろめーとるたいせつどうで、ほんいちばんながこくどうです。しょう40ねんに、いちきゅうこくどうごうせんあらためられて、げんざいまでつづいています。

とうほくほうぶんは562キロメートルきろめーとるで、そのうちみやけんぶんは、しろいしいわぬませんだいふるかわつきだてとおっていわけんとのさかいまでの143キロメートルきろめーとるで、けんないなんぼくはしっています。

このどうくるまかずおおく、なかでもかいがんぞいをはしこくどうごうせんとのこうてんいわぬま)から、せんだいをぬけるぶんは、とうほくほうどうなかいちばんこみうところです。

(2)こくどうごうせんせんだい

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せんだいちゅうおうとおこくどうは、ぜんからほそうはされていましたが、みちはばがせまく、まがりくねっており、そのうえ、めんでんしゃもはしっていたのです。せんそうわって、なかがおちついてくると、しだいにくるまかずがふえ、おおがたしてきました。いっぽうせんだいは、とうほくほうちゅうしんとして、しだいにたいせつやくをもつようになってきました。こうしたことがかさなりって、せんだいないこうつうのこんざつは、たいへんはげしいものになりました。このこんざつをなくすため、みちはばをひろげようとしましたが、みちりょうがわにはしょうてんじゅうたくてこんでいて、ひろげることはとてもできませんでした。そこで、あたらしいどうをつくるけいかくがたてられたのです。それがせんだいです。

せんだいは、しょう34ねん(1959)からこうはじまり、45ねんに、しばぐんよっいちから、いずみななまでのやく33キロメートルきろめーとるかんせいしました。しゅっぱつてんからとりみなみのはしまでをいわぬまとよび、そこからしゅうてんまでをせんだいとよんでいます。

せんだいは、とりがわひろがわながはしでわたり、せんだいとうとおって、にがたけこくどう45ごうせんむすばれます。さらに、せんせきせんとうほくほんせんよこり、いずみこくどう4ごうせんといっしょになります。

ができたことによって、4ごうせんこうつうりょうがへりました。

いっぽうにがたけからみなみせんだいぞいには、いろいろなこうぎょうだんおろししょうかくしゅこうじょうかいしゃなどがちならび、だいじゅうたくだんられるようになりました。

かんせいによって、こうつうりょうそうりょくがふえ、いきどうとのむすびつきもつよくなりました。せんだいわんちゅうしんとするこうつうにもじゅうようやくわりたすようになっています。

しかし、げんざいでは、こうつうこんざつをなくすためにつくられたも、またくるまりょうおおくなり、さらにあたらしいどうけんせつがのぞまれてせんだいひがしつくられることになりました。

せんだいバイパスばいぱすこうつうりょうのうつりかわり(とおづか

(3)とうほくほんせん

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りくぜんなかえきたいしょう14ねんころ

めい5ねんがつ(1872)に、しんばしよこはまあいだに、ほんさいしょてつどうかいつうしましたが、それよりまえに、とうきょうあおもりあいだてつどうつくけいかくされていました。

とうほくほんせんは、めい20ねん12がつ15にち(1887)にうえしおがまかんかいつうし、めい24ねんがつせんだいあおもりかんかいつうしました。めい31ねんがつにはうえいわぬまかんじょうばんせんかいつうしてとうほくほんせんにつながり、おもてほんだいてつどうになりました。めい39ねん(1906)にせいいあげて、こくゆうてつどうとよばれるようになったのです。

めい29ねんがつ(1896)に「ながまちていしゃ」ができました。そのころ、なかにはていしゃがなく、みなみときますまで、きたときながまちまでやくいち(4キロメートルきろめーとる)をあるいて、しゃりました。なかひとびとは、おもながまちていしゃようしていたそうです。

なかにもえきをつくろうとするひとびとりょくによって、たいしょう13ねん(1924)に、「りくぜんなかえき」がつくられました。えきは9がつ10とおにできたのですが、そのときなかひとたちのよろこびはたいへんなものだったそうです。そのころはとりぐんなかむらだったので、りくぜんなかえきつけました。いちめんはたなかっているちいさなていしゃおもいうかべてみてください。

とうりくぜんなかうえあいだしゃちんは、さんとうで4えん13せんで、そのころとしてはたいへんたかいおかねでした。そして12かんもかかってうえいたということです。しょう12ねん(1937)ごろふくせんがすすみ、もつそうりょうもふえ、すこしずつれっしゃほんすうもふえました。

しょう36ねん(1961)には、とうほくほんせんうえせんだいかんでんされ、それからはたくさんのでんしゃするようになりました。しょう38ねんがつ(1963)に、せんだいみなみげんかんということから、りくぜんなかえきは「みなみせんだいえき」とかわりました。

しょう59ねんみなみせんだいえきじょうしゃしたひとかずは、1にちへいきん3509ひとにものぼります。いまは、こくでんがたでんしゃはしるようになって、せんだいえきまでのかんやく10ぶんという便べんさになりました。あさゆうは、とくにつうがくつうきんきゃくでにぎわっています。

みなみせんだいえきひがしぐちつうきんふうけい

(4)しんかんせん

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がえりで、とうきょうせんだいあいだおうふくできるようにしたい」という、たくさんのひとびとねがいがむすび、しょう57ねんがつ23にち(1982)におおみやもりおかあいだうんてんはじまりました。

しょう60ねんがつにはぜんこくだいかいせいされて、とうほくしんかんせんはつえきうええきとなり、うえせんだいあいだやくかんむすぶようになりました。さいこうそくそく240の「やまびこごう」が、わたしたちのまちなかを、おびのさわやかなしゃたいで、まいにちはしりぬけています。なかないは、まちちかくをはしっているので、ぼうおんへきつくるなど、こうがいがおこらないようにふうされています。

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