柳生和紙のできるまで
仙台市柳生上河原
佐藤平治さん・ふみえさん夫妻
手漉きの柳生和紙
<和紙の原料>
コウゾ(左)ミツマタ(右)

コウゾやミツマタという木からつくられる。栽培されたコウゾは、秋に刈りとられ茎を60センチ位の長さに切られる。
<皮はぎ>

釜に入れ蒸してから皮をはぎ、皮の部分を乾燥させる。
皮を水に浸して柔らかにしてナイフで表皮をこすり落して乾燥する。
<白皮>

できあがったコウゾの和紙になる部分。白皮という。
<釜ゆでと水洗い>

白皮をか性ソーダを入れて釜でゆで不純物を除く。その後、水槽に入れ水を流しながら汚れを取り除き、水がきれいになるまであくぬきをする。
<こう解>

ビーターという機械で白皮を細くくだいてせんいだけにする。
ねりの原料<トロロアオイ>

トロロアオイという草の根からとれる粘質液はせんいとせんいをくっつけるのりの役目をする。
<ねり>

すき舟とよばれる長方形の箱にせんい・水・トロロアオイを入れかくはん機でよくかきまぜ乳濁液となった紙液をつくる。
<流しずき>

箕のはめこんである桁を両手でもち手前の方を下に向けて<すき舟>の中に入れ紙液をすくいあげ前後左右にゆり動かし、紙層の厚みが出来たとき余分の紙液を桁の先端からさっとすてる。簀の上にぬれ和紙が残る。
<脱水>

すきあげて積み重なった湿紙を圧搾機で脱水する。
<乾燥>

脱水した紙を1枚1枚はぎとって乾燥板の上にはりつけて乾燥させる。柳生和紙ができ上る。
<いろいろものに使われる柳生和紙>

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